“理学療法士ってどんな仕事?

理学療法士を一言でいうならば
“動作の専門家”です。寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの
日常生活を行う上で基本となる
動作の改善を目指します。

理学療法とは

ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションです。

多彩に広がる活躍のフィールド

  • Field.01医療分野

    病院やクリニックでは、ケガや病気などにより不自由になった身体に対し、機能を回復させるための治療と、起きる・座る・立つ・歩くといった基本的動作能力の改善を図るための訓練が行われます。

    活躍する場所

    ◎ 大学病院 ◎ 総合病院 ◎ クリニック など

  • Field.01福祉分野

    高齢者の方々には、できるだけ自立した日常生活が過ごせるように予防的な対応および機能訓練を行います。また、身体障害者の方々には現在抱える障害の軽減、身辺の自立に向けた日常生活動作の訓練を行います。

    活躍する場所

    ◎ 介護老人保健施設 ◎ 訪問リハビリ ◎ 介護老人施設 など

  • Field.01スポーツ分野

    故障した選手を最短で復帰へと導く治療から、疲労回復、故障しにくい体づくりまで支援します。アスレチックトレーナーの資格も取得し、理学療法の知識を活かしたメディカルスポーツトレーナーとして活躍する人もいます。

    活躍する場所

    ◎ プロスポーツ ◎ 実業団・大学・高校のクラブ ◎ スポーツ関連企業

  • Field.01子ども分野

    障害を持つ子どもの療育に従事します。理学療法士は主として身体機能の発達を促し、自立した日常生活に向けて治療・訓練を行います。

    活躍する場所

    ◎ 総合病院のリハビリテーションセンター(小児リハビリ) ◎ 小児専門病院 ◎ 児童福祉施設(肢体不自由児、重症心身障害児各施設)

先輩の声”

ヨナハ丘の上病院(リハビリテーション科 副主任)

八木 政樹さん

名古屋西高校出身 [2009年卒業]

臨床実習での経験は
全て、今の自分の土台となっています。

理学療法士を目指すようになったのは高校3年の頃です。
先生方の熱意や学校全体の活気が伝わり、「ここで勉強したい」と思いました。在学中の臨床実習では理学療法士の基礎となる知識や接遇を教わりました。病院等で実際に働く理学療法士の先生に付きながら、立ち振る舞いであったり、患者様との接し方であったり、病態の捉え方を授業とは違う視点から学習できました。この経験は今の自分の土台となっています。就職先を考える上で大切にしたのは、就職後も幅広く勉強ができる環境があること。当院は星城リハ学院の先生も働いており、卒業後も継続して指導をしていただけます。現在は骨折や脳卒中後の患者様のリハビリテーションに従事しています。学校の授業はひとつ一つに意味があり、後になって難しい授業の意味が分かることも。覚えることが多くて大変だと思いますが、ひとつ一つのカリキュラムを大切に、しっかり勉強すると良いと思います。理学療法士は困っている人の役に立てるやりがいのある仕事なので、今後も患者様やご家族のために自分の力を還元していけたらと思います。

岡崎共立病院

平野 真奈さん

豊橋商業高校出身 [2016年卒業]

患者様とゆっくり時間を取り、
共に向き合っていきたい。

けがをしたときに理学療法士に治療をしてもらい、自分も同じようにけがをして困っている人の役に立ちたいと思い、理学療法士を目指しました。星城リハ学院では、今、臨床現場で求められることを先生方から聞くことができます。また、国家試験対策や就職活動のサポートも充実しています。理学療法士となった今、患者様の痛みが軽減されたり、自分が治療することで少しでも患者様に変化が現れた時には、やりがいを感じ、患者様やご家族の笑顔が見れた時は、頑張ってよかったと実感します。医療に携わる以上、勉強は決して簡単ではありませんが、理学療法士単科の専門学校だからこそ、1年生~3年生までが高いモチベーションで一つの目標に向かって進んでいます。約800名の卒業生とともに、理学療法士の道を歩みましょう。

松波総合病院

島田 淳平さん

羽島北高校・中京大学出身
前職:公務員 [2016年卒業]

患者様に対する態度や話し方など
基本的なところを大切に。

就職活動時、理学療法士の仕事内容は多岐にわたり、人の役に立つことが出来る素晴らしい職業だと知りました。大学を卒業し、一度就職してから理学療法士を目指したので、1日でも早く働きたいという気持ちが強く、3年で卒業できる星城リハ学院を志望しました。在学中の臨床学習では患者様に対する態度や話し方など技術以前に基本的なところを大切にしなければならないことを学びました。運動学、解剖学、生理学、触診の練習は治療や評価をするうえで絶対に必要な知識です。知識量が足りないと間違った治療方法を選択してしまう恐れがあるので、たくさん勉強してください。理学療法士となった今、患者様が元気に自宅へ帰れた時や歩けるようになったと喜んでくれると、とても感動しますし、この仕事を選んでよかったと思います。

名鉄病院

宮田 かおりさん

桜台高校・中京大学出身 [2016年卒業]

素直に、貪欲に、
一生懸命に。

大学でスポーツトレーナーの勉強をしていましたが、リハビリの話を聞くうちに、障がいを持った人の回復する過程を知りたいと思い、理学療法士を目指すようになりました。1年でも早く資格を取得し働きたいと思っていた自分にはぴったりでした。最初は大変でしたが、徐々に自分の生活リズムを掴めるようになり、学習に集中できる環境を作ることができました。人体解剖見学実習や臨床実習などの実践経験をたくさん積めたことは今の私の支えです。患者様への心遣いを学んだことも患者様第一の治療に活きています。まだ経験が浅いので、目の前の患者様に一生懸命の毎日ですが、その積み重ねがたくさんの人の回復につながっていくと信じています。